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「見分けること」 ヨハネの手紙一4章1~6節

「見分けること」 ヨハネの手紙一4章1~6節

今日は、母の日です。母からはいろいろなことを教わりましたが、今もよく覚えているのは、小学生の頃、「人の目を見て話さないとあかん。」と言って、目を見て話す訓練をされたことがありました。そのころは、マナー、のように思っていましたが、大人になって、「ああ、母は、苦労して生きて来たから、相手の本性を見抜くために、しっかり目を見て話すんやな」と分かりました。聖書にも「目は心の灯」という言葉があります。

この手紙の書かれた時代、キリスト教はその歴史を重ね、大きく成長していました。その反面、偽物も多く出現していたのです。2節3節にあるように、神から出た霊は、イエス・キリストを言い表します。それに対して、偽預言者たちはこの世的なことを語り、世の人々にうけるのです。そしてこの世の価値基準、あり方を教会に持ち込もうとします。だから、1節にあるように、神から出たものかどうか確かめることが大事です。へたをすると、信仰の友たちが惑わされ、気が付くと神から離れてしまうということが起こるのです。

今日の聖書の言葉が記されているのは、「愛」について雄弁に語られているところです。神は愛であり、わたしたちも互いに愛し合うことは言うまでもなくもっとも大切なことです。しかし、「愛する」というのは決して「妄信」することではありません。ちゃんと理性をもって、相手を認識し、そのうえで、全身全霊で、全力で愛するのです。

真実を見極めることが大切です。悪は退け、善を選び取る、真理の霊と人を惑わす霊とを見分けなければいけません。偽善者、悪魔は、いい人を装ってやってきます。いわゆる善魔です。

そしてまた私たちは時代をも見分けなければいけません。今がいったいどういう時代なのか、何に気をつけなければいけないのか、常に心を確かにもって歩まなければなりません。

何よりも聖書を読み、祈ることによって、何が神のみ旨であるか、聖霊と悪霊をしっかり見分けて信仰の歩みをなしていきたいと思います。

2017年5月14日 復活節第5主日礼拝 笹井健匡牧師

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