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「それでも待つ」 サムエル記上13章8~10節

「それでも待つ」 サムエル記上13章8~10節

私はぽっちゃりした体型ですので、おっとり、とかゆったり、とかした性格に思われがちですが、実際には皆さんよくご存じのように、かなりせっかちです。父親ゆずりの性格だと思いますが、年をとるごとに年々ひどくなっているように感じます。

今日の聖書は「待つ」ということについて多くを教えてくれているところだと思います。主人公はサウルです。イスラエルの王と言えばダビデ、ソロモンが有名ですが、一番最初に王になったのは、このサウルなのです。

時は、ペリシテ人とのたたかいの場面です。強敵、宿敵であったペリシテ人とのたたかいで、不利な状況に追い込まれ、何とか踏みとどまって、預言者サムエルを待っていたのです。しかし7日間待ってもサムエルは現れず、兵はサウルのもとから散り始めていました。そんな状況で、サウルは、ついに預言者、聖職者しかやってはならない祭儀を執り行ってしまったのです。

サウルの気持ちになれば、7日間、ちゃんと待ったのに、と思ってしまいます。しかし、それでも待たなければいけなかったのです。

あとひとつ考えられるのは、サウルの心の変化です。彼はもともと9章で王に選ばれようとしたとき、大変謙虚な姿勢でした。しかし、彼はイスラエルの中でも最も美しく、背もずば抜けて高かったのです。今で言う、超イケメンです。王となって、次第に、周りからちやほやされ、自分でも、自らのことを特別な存在だと思うように変わって行ったのかもしれません。

ついに、13節にあるように、神の戒めを破り、してはならないことをしてしまったのです。どんなに遅れても、それでも待つ、信じて待ち続けなければならなかったのです。

今、私たちは、復活の主イエスが昇天され、地上におられない10日間のときを過ごしています。人間的なあせりや、不安や、浅はかな思いをもって事をはからず、聖霊が降り、上よりの力をいただくのを、祈りを熱くして待つ者でありたいと思います。

2017年5月28日 復活節第7主日礼拝 笹井健匡牧師

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