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「賛美の歌」  ルカによる福音書2章13~20節

 クリスマスおめでとうございます!今年も素晴らしい四部合唱の賛美をすることができました。本来、これ以上言葉は要りません。「メリークリスマス!」と言って、一言お祈りして、もうそれで十分だと思います。
 救い主イエス・キリストの誕生を告げられた羊飼いたちも、天の大合唱を聞いて、心がいっぱいだったと思います。おそらく、それまでのつらく厳しい「闇」と言っていい人生が、突然、明るい光に照らされ、喜びに溢れたのだと思います。それで彼らは天使の告げてくれたことを見るために、ベツレヘムへと向かいます。そこで御告げの通り、赤ちゃんイエスに会いまみえるのです。彼らは驚きと喜びのあまり、そこにいた人々に語り伝えますが、聞いた人びとは、おそらく、あの羊飼いどもの、たわごと、夢想だと思ったに違いありません。マリアだけは心に留めおきました。
 羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ」と言ってやって来ましたが、帰りは、「ああ、ベツレヘムよ」という思いで帰って行ったのではないかと思います。
彼らの心にはずっと天の大合唱が鳴り響いていたのだと思います。
 あえて地上で、私たちが知っている中で、少しでも近いものを挙げるとするならばベートーヴェンの第9「喜びの歌」です。あの歓喜に満ちた大合唱、それの天上バージョンが、この時羊飼いたちが野宿中に聞いたものなのです。
 前任地の教会の一人の姉妹は、若い時、オルガンの伴奏にのって聞こえてくる讃美歌に導かれ、教会へと連なることになったことを話して下さいました。賛美することは、それを聞く人の心を、魂を揺さぶり、真の道へと人を導く力があるのです。
 今、日本では、いや世界中で、教会から遠ざかる人々が増えていますが、その「闇」と言える現実を打ち破る力を賛美の歌は持っています。
 羊飼いたちが赤ちゃんイエスに出会い、賛美の歌を歌いながら帰って行ったように、私たちも、今年もそれぞれの中に、そしてこの教会の中に救い主イエスをお迎えし、そこから湧き出る聖なる喜びを、賛美の歌にして、声高らかに歌いながらこのクリスマスのときを過ごして行きたいと思います。

2018年12月23日 クリスマス礼拝 笹井健匡牧師

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