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「霊の結ぶ実」 ガラテヤの信徒への手紙5章22~26節

 ペンテコステおめでとうございます!聖霊については、そのイメージの多様さも、またその働きの大きさもあり、なかなか「これです」「これが聖霊です」という説明はできません。しかし長いこと、信仰生活を続けていると、ああ、今聖霊に満たされているなあ、とか、これはきっと聖霊の導きだなあとか、感じることが時々あります。
 何よりも明確なのは、どんな実を結んだかという結果によって、聖霊を、その働きを知ることができるように思います。人間的にどんなに素晴らしいと思えても、この世的にものすごい成功だと思えても、そこに神の霊である聖霊の働き、導きがなければ所詮は人の業に過ぎません。いつかは朽ち果ててしまいます。
 今日の聖書は、その聖霊が結ぶ実について教えてくれています。「愛」から始まって「節制」まで霊の結ぶ実の言葉が記されています。5章の流れからいうと、イエス・キリストによって真の自由を与えられた私たちは、その自由を、愛することに用いましょう、とパウロは言うのです。そしてそれは聖霊の導きに従って歩むことだと言います。
 約2000年という時を隔てて、今私たちは大きな歴史の転換点を迎えているのかも知れません。この先、いったいどんな世界になっていくのか非常に不透明です。しかし私自身は少し楽観している部分があります。もしかしたらこの世的にはさらに大変なことが次々と起こって来るかも知れませんが、それでも、信仰の大先輩たちが、あらゆる困難を乗り越えて、いや神さまによって乗り越えさせられて福音が広がっていったように、きっとこの先も備えられていると信じることができるからです。
 今まで、私たちを豊かに導いて下さった神さまは、これからも同じように豊かに導いてくださると思います。私などは今、こうして生きているだけで、奇跡としか思えません。
 祝祷で祈りますように、そして今日の聖書にもありますように、聖霊の導きに従って歩んで行きましょう。そうすれば自然に、時が来れば必要な実は結ばれるのだと思います。そのことを信じて、互いに祈り合い、支え合いながら信仰の歩みをすすめて行く者でありたいと思います。

2020年5月31日 ペンテコステ礼拝 笹井健匡牧師

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