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「神を示す方」 ヨハネによる福音書1章14~18節

 クリスマスおめでとうございます。1年を振り返ると本当に大変な2020年でしたが、それでも私たちは暗闇の中の光として来られた救い主、イエスさまの誕生を心からお祝いしたいと思います。
 神、というとあまりにも大きすぎて、具体的にイメージすることが難しいという面があります。それはイスラエルの民も同じでした。私たちの想像を遥かに超えた存在であり、どんな様子か、知る由もない、というところでしょうか。
 旧約聖書の記述を見ると、それでもどこか身近な存在でもあったようにも感じます。しかし時代がすすむにつれて、手の届かない、どこか遠い存在になっていったのかも知れません。つかみどころがない、そんな感じでしょうか。
 イエスさまはそんな時代、状況下に、救い主として誕生されたのです。
 今日の聖書は、いわゆる「受肉」のところです。神と共にあった言、そして光であったイエスさまが、まことの人としてこの世に誕生してくださったのです。そしてその後の人生を通して、神を示して下さいました。私たちはイエスさまを通して神を知ることができるようになったのです。
 もともと人間は、創世記1章にあるように、神の似姿に創造された存在です。だから本来は、人間の中に、神の姿が落とし込まれているのです。しかし実際は人間は神に背を向け、神を知らない存在となってしまいました。そこにイエスさまが、真の神が、真の人として来られたのです。そして人間の姿で、創造主である神さまを示してくださったのです。
 さらに言えば、このクリスマスの時のイエスさまは赤ちゃんです。赤ちゃんは最も弱い存在ですが、実は、神さまの前に最も強い存在なのかも知れません。完全にすべてを委ねて生きることが出来ているからです。そして周りの人々の愛を呼び起こします。
 クリスマスの赤ちゃんイエスは、神を示すとともに、その神との関係をも示しているように思います。
 私たち、一人ひとりも、神さまの前に幼子のように、赤ちゃんのようになり、イエスさまが示してくださった「神が愛である」ことを心から信じ、すべてをお委ねして、信仰の道を歩んで行きたいと思います。

             2020年12月20日 クリスマス礼拝 笹井健匡牧師

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