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「漁をしているところに」 ヨハネによる福音書21章1~14節

 新年度、2021年度になって、4月も半ば過ぎになりました。今年は新年度の最初の日曜日がイースターで、キリスト教会では嬉しい出発となったと思います。もちろんコロナ禍で大変な教会も多々ありますが、それでもイースターを迎えたということはやはり喜びであります。
 今日の聖書は復活の主イエスが弟子たちに現れる箇所です。ペトロをはじめとする弟子たち7人は、イエスさまの十字架の死を経験して、ガリラヤに帰ります。この物語の設定では、弟子たちがまだ復活のイエスさまに出会ってないことになっています。
 ペトロは漁師でした。ガリラヤに帰ったペトロが、「わたしは漁に行く。」と言うと、他の弟子たちも一緒に行くと言いました。7人の弟子たちが全員漁へと出かけたのです。しかし、この日は夜通し漁をしても、何も漁れませんでした。
そして、夜が明けた頃、イエスさまは岸辺に立っておられました。そしてイエスさまは、「子たちよ、何か食べるものはあるか。」と弟子たちに訊かれました。弟子たちは、「ありません。」と答えました。イエスさまは、「舟の右側に網をうちなさい。そうすれば漁れるはずだ。」と言われました。弟子たちは言われた通りにすると、魚があまりに多くて網を引き上げることができないくらいになりました。弟子たちはこの時までイエスさまであるとわかりませんでした。
 しかし、イエスさまの弟子のひとりが「主だ。」とペトロに言うと、ペトロは裸同然だったので、上着を着て湖に飛び込みました。ペトロはイエスさまを裏切ったことを深い心の傷として持っていたのだろうと思います。そんな自分がイエスさまに顔向けできない、と思い舟から湖へ飛び込んだのかもしれません。
ペトロを除いた弟子たちは、イエスさまのところまで200ぺキスつまり90mしか離れていなかったので、魚でいっぱいの網を引いてきました。
 弟子たちが陸にあがると、イエスさまが火起こしし、魚を焼いて、あと、パンもそこにはあり、弟子たちを迎えました。イエスさまが弟子たちのために朝食の準備をされたということは、「仕える」姿勢をもっておられたからかもしれません。弟子たちは、復活の主イエスとの食事で、イエスさまが弟子たちを許してくれたことを悟り、弟子たちは悔い改めと新しい希望を持つことができるようになったのではないかと思います。
私たちの生きる日常の中にもイエスさまは、姿を変えて現れて、私たちを祝福してくださるのではないでしょうか。私たちの日常がイエスさまから祝福され、イエスさまの愛で満たされるものとなるように、日常での歩みを喜びをもって歩んで行く者でありたいと思います。
                 2021年4月18日 復活節第3主日 平島禎子牧師

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