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「信じる人生」 使徒言行録2章43~47節

 7年前の今日、大島達子姉が召天されました。一世紀に迫るすごい人生、また尊敬すべき信仰人生でした。私笹井健匡は、明日60歳の誕生日、いわゆる還暦を迎えますが、達子さんからすれば、まだまだひよっこかも知れません。

 中学2年で親友の死を、高校2年でクラスメイトの自死を経験した私は、どこかに救いを求めていたのだと思います。そして最終的に導かれたのが、キリスト教の教会でした。そこは私にとって、それまでの価値観が逆転するような、地上のパラダイスだったのだと思います。

 今日の聖書に書かれている「信者の生活」の様子は、ペンテコステに誕生したばかりの、2千年前の教会の様子を伝えてくれています。具体的な個々の事は違いますが、その精神というか、大切な核心は、私が出会った教会の姿そのものでした。信徒として10年間お世話になるなかで、自他の、人間的な破れや欠けも多く経験しましたが、それを越えて余りある愛と希望と、そして信仰をいただきました。

 イエスさまの時代、荒れ野での共同体を形成していた信仰者の群れはいろいろありましたが、教会は、町々村々に、建てられて行きました。人々の日常生活の営みのただ中に、神の奇跡が出現していたのです。現代でも寺社の多くは人里離れたところにあったりしますが、教会は街の真ん中に、人が多いところに存在しています。

 召命を受けて、会社を辞める時、上司から「信じるものがある人は強いね。」と言われました。そうです。私たちはイエス・キリストを信じる者です。信じて生きる喜びは、何よりも強く、他の何ものにも代えられません。

 現代は、いろいろな宣教の困難に囲まれていますが、一番大事なことは、自らが信じる人生を生きて行くことだと思います。必要なら、神さまは必ずや道を開いて下さる方です。その神さまに心から、最後まで、信頼をして、イエスさまを信じる人生を全うして行く者でありたいと思います。

 

     2022年6月12日 聖霊降臨節第2主日礼拝 笹井健匡牧師


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