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「新しい世界」 マタイによる福音書2章1~12節

 新しい年になって、最初の主日を迎えました。明日6日(月)が公現日ですので、まだクリスマス週間の中にあるということになります。今日の聖書に記されているクリスマスの光から、新しい年へのメッセージをいただきたいと思います。

 博士たちは、イエスさまを拝した後、ヘロデのところへは行かずに、別の道を通って帰って行きました。もともと権力者のところを訪ねた博士たちでしたが、不思議な体験を通して、それまで経験したことのない、新しいものに出会ったのだと思います。それはいかにも貧しい身なりの赤ちゃんイエスさまでした。博士たちは、この世の「今まで」を越えた、何か聖なるものを感じ、霊的な喜びに満たされて、やがて来る新しい世界の予感にワクワクしながら生きる者になったのかも知れません。

 イエスさまの登場を経て、後に誕生した教会につながるクリスチャンたちは、どのような新しい世界を夢見たでしょうか。ひとつの究極の姿が黙示録21章に記された「神が人と共に住む」、つまりインマヌエルが地上に実現したものです。

 それでは、この素晴らしい世界が実現するために、私たち人間はどのように生きて行けばいいのでしょうか。

 イエスさまは、たったひとつだけ戒めを与えられました。それはあの洗足を通して、互いに足を洗い合うように、互いに愛し合いなさい、というものでした。

 2000年前、人々はあのダビデ、ソロモンのような強大な権力を持った王を、イエスさまに求めました。しかしイエスさまはそれを拒否され、十字架への道を歩まれ、真の愛を示されました。そして「互いに愛し合う」ことこそが、争いのない、平和な世界を実現して行くことを、身をもって示されました。

 新しい世界、それは愛に満ちた、笑顔あふれる世界です。そこで唯一ある競争は、どれだけ人を愛せたか、つまりどれだけ多くの人を笑顔にできたか、だと思います。そんな、初夢のような、新しい世界が実現することを願って、2025年の歩みを進めて行きたいと思います。

 

2025年1月5日(日) 降誕節第2主日礼拝 笹井健匡牧師


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