朝日新聞朝刊 大阪版(岡山) 2016年10月19日
自民党草案 憲法観が転倒している
もともと憲法は国民が国家の暴走を止めるために国家をしばる役割をしている。なのに自民党改憲草案(2012年作成)では、「国民に義務を課し、特定の価値観を押しつける思想が色濃い」と記してある。つまり逆転して、国家が国民を縛る内容となっているということだと思う。そして、「個人の人権よりも、集団や国家を重んじる思想」が底辺にある。こんな自民党草案が日本国憲法になったら、私たち個人の人権、思想・信条の自由が、国家の在り方によって踏みにじられてしまう。絶対このような草案が憲法になることは許してはならないことであると思わされた。