10月19日(水) エコ

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朝日新聞朝刊 大阪版(岡山) 2016年10月19日
やんばる 貴重な自然を守るには
沖縄本島の北東部が「やんばる国立公園」に指定された。(9月15日)しかし、その隣には米軍の北部訓練場がある。その土地78000㌶のうち4000㌶は、6カ所のヘリパッド移設を条件に返還される。けれども、ヘリパッド予定地に囲まれるように東村高江集落があり、約140人の住民が暮らしている。すでにできあがっている2カ所では、騒音被害がものすごい。また、ヘリパッド建設のため24000本もの木々が伐採されるとのこと。住民・支援者たちは連日座り込みなどの抗議活動を続けている。「返還と引き換えに騒音を我慢しろというのでは、住民にメリットはありません。」(東村議 伊佐真次さん)と言われている。大体、自然豊かなやんばるの地が国立公園に指定されつつも、米軍のヘリパッドがあるならば、自然破壊は進んでいくのではないか、ものすごく矛盾を感じる。また高江に住んでいる人たちの人権がないがしろにされている。本土から沖縄へ機動隊が送られ、住民たちに暴力まがいのことをしており、不当逮捕者まで出ている。こんなのおかしい。一部の人の犠牲の上に日本を成り立たせるつもりなのか。誰も犠牲にしてはいけない。ヘリパッドはいらない。即刻建設中止をしてほしい。先にあるものも機能不全にしてほしいと思う。やんばるの自然を守るため、高江の人たちの暮らしを守るため、国は誤った行いをやめるべきだと思う。

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