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「イエスの平和」ヨハネによる福音書14章25~31節

「イエスの平和」     ヨハネによる福音書14章25~31節
 
 今日は「ペンテコステ」の前の前の主日です。そして、今週の木曜日である21日は、イエスさまの「昇天日」になります。イエスさまが地上から天へ昇ってしまわれることは、弟子たちにとって悲しく、不安なことであると思います。ですから、前もってイエスさまはそのことについて話されたのだと思います。イエスさまは弟子たちを地上に放ったらかしにはしないということ、天から「弁護者」ともいえる「聖霊」を送ってくださるということを話されたのではないかと思います。
 「聖霊」が降ると、弟子たちは、「すべてのこと」、「イエスさまが話されたこと」をことごとく思い起こさせてくださる、とイエスさまは言われるのです。イエスさまのことを思い、聖霊をいただくと、これまでの自分では負いきれなかったことも負えるようになる、これまで怖がっていたこども怖くなる、というようになるということではないかと思います。今までと同じように生きているようでも、これまでの負の行動が変えられていき、生きる柱が愛となるように、聖霊は導いてくださるのではないでしょうか。
 イエスさまは、「平和をあなたがたに残して、わたしの平和を与える」と27節で言われました。「聖霊」による賜物こそ、「イエスの平和」なのです。「イエスの平和」とは、争い、憎しみがあったとしても、それを乗り越えていく「力」であると思います。争いや憎しみ以外にも現在流行っている「新型コロナウィルス」のような恐ろしい伝染病がある状態も平和ではありません。そのような状況の中で、病の苦しみの中にある人たち、その家族、また必死で働いてくださっている医療従事者を差別する人たちがいます。本当に腹立たしく、悲しい思いになります。また、コロナは人から人へと感染するので、人が集まる場所には行ってはいけなくなりました。そのために、しばらく閉店する飲食店などが増え、経済的不安があります。また、在宅ワークを強いられる人たちもいます。しかし、医療従事者に感謝をしよう、ということも多く言われるようになり、また、アーティストなどは、動画を使って。見る人の心が少しでもストレスレスになるようにとしてくれています。応援、希望をもってこの世を励ましてくれる人たちがいるというのは、大きな支えになるのではないでしょうか。私たちも心に愛をもち、できることをしていきたいと思います。
 イエスさまは弟子たち、わたしたちを放っておくことはなさらず、聖霊を送ってくださいます。「イエスの平和」を与えられた者として、この世の只中にあっても絶えず「平和な心」をもって生きていく者でありたいと思います。
 
2020年5月17日 復活節第7主日 平島禎子牧師

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