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「ろばの子」 ヨハネによる福音書12章12~19節

 本日、児島教会創立76周年記念礼拝を迎えることができました。先週は、昨秋より準備して来ましたジャズコンサートを開催することができ、大勢の方が来場して下さり、感動の内に終えることができました。神さまと、「みなさん」に心から感謝いたします。ご奉仕ありがとうございました。

今日は、棕櫚の主日でもあります。受難週にふさわしい、雨の寒い朝となりました。十字架へと歩みを進められるイエスさまにしっかりと心を向けて、礼拝をささげて行きたいと思います。

今年はヨハネ福音書を取り上げました。他の3つの福音書でも、群衆の興奮はすごいものがあります。ヨハネでは、それに加えて17節にあるように、ラザロのことがあるので、19節から分かるように、それはそれはものすごいことになっていたのだと思います。

そんな中、ろばの子に乗って(14節)入城されたイエスさまは、どんな気持ちでおられたのでしょうか。前日にはべタニアでマリアからナルドの香油を注がれました。イエスさまはすでに死を覚悟されています(7節)。またルカ福音書では涙を流して、泣いて入城されました。ご自身の最期についてはもちろん、エルサレムの最期のことも思われ、その胸中は、大きな悲しみでいっぱいだったのではないでしょうか。

そのイエスさまの心を支えていたのは、聖書のみ言葉だったのだと思います。ゼカリヤ書9章9節のこの言葉が、十字架へと向かうイエスさまの心の支えになっていたのだと思います。

そして、もしかしたら、人々の無理解の中、物言わぬろばの子だけが、イエスさまの心を察していたのかも知れません。動物はいろんなものを敏感に全身で感じることができます。ろばの子は、背中でイエスさまの気持ちを感じていたのかも知れません。そして精一杯力を出してイエスさまをお乗せして、エルサレム入城という大役を果たしました。

ちいろば牧師として有名になった榎本保郎牧師は、教会学校の生徒たちにこのろばの子の話をされました。すると子どもたちが、ぼくもろばの子になれるか、わたしもなれるか、と言って、大いに盛り上がったそうです。

わたしたちも、ろばの子のように、イエスさまをお乗せして、イエスさまの御用を共にして行く歩みを進めて行きたいと思います。

 

2024年3月24日 棕櫚の主日(受難節第6主日)礼拝 笹井健匡牧師


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