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「神に従う」 使徒言行録4章1~22節

 2月11日は、キリスト教界では、「信教の自由を守る日」となっています。戦前戦中に、日本社会が天皇制の下で、国民が言論、思想、信教の自由を奪われていったという事実に基づき制定されたのです。

 戦時中、信仰を持ち、それを貫いた故に投獄されたキリスト者たちも大勢いました。1942年6月26日には、ホーリネス系の牧師たちが逮捕され、1943年4月にも第二次検挙が行なわれました。これらの人たちは、治安維持法違反の罪で逮捕されたのです。治安維持法とは、「国体(皇室)や私有財産を否定する運動を取り締まることを目的として制定された法律」です。「国体」を否定するということは、天皇が神であるということを否定することであり、検挙されたキリスト者たちは、天皇は人間であり、キリスト教の神のみを唯一の神とする信仰を固く守った人たちであったと言えると思います。

 今日の聖書では、聖霊降臨によって教会が誕生したばかりの時の出来事が記されています。ペトロは神殿において力強く説教をなしました。(3・1~26)大勢の人たちが、ペトロの説教に引きつけられました。そこに、祭司、神殿守衛長、サドカイ派の人たちが近づいてきました。彼らにとってペトロの説教は、彼らの立場を揺るがす、政治的にも危険なものとして捉えられたのです。これらの人たちは、二人を捕らえて、牢に入れました。翌日ペトロとヨハネは最高法院の中心に立たされ、議員たちから尋問を受けました。ペトロはイエス・キリストの名によって足の不自由な男を癒したことを語り、「ほかの誰によっても救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないからです。」(12節)と言ったのです。ペトロとヨハネの大胆な態度を見て、議員たちは驚きました。ペトロとヨハネは最高法院の場に立たされても臆することなく、何者をも恐れず自由に大胆に話すことができたのです。議員たちは、この二人の処遇に困り果て、最終的に、イエスの名によって誰にも話したり、教えたりしないようにと命じたのです。しかし、ペトロとヨハネは、「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」(19、20節)と答えました。つまり、ペトロとヨハネは人間にではなく、神に従うと断言したのです。

 新しい戦前といわれている今の時代、再び戦争へと突き進もうとする時、思想、信条、信教の自由は奪われていくのではないかと思います。治安維持法という法律の下に多くの人が弾圧されたという事実を決して忘れてはならないし、再び同じことが起きないように「見張り」の役目をすることが、現代を生きる私たちの神に従うという姿勢ではないでしょうか。

イエスさまによって救われた者として、「神に従う」歩みをなしていくことができるよう、祈る者でありたいと思います。

2024年2月11日 信教の自由を守る日 降誕節第7主日 平島禎子牧師


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