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「心を新たにして」 ローマの信徒への手紙12章1~8節

 今年は1月2日に鷲羽山の山頂まで初めて行きました。体力がかなり落ちていて、展望台から山頂までは普通なら10分で行くらしいのですが、私の場合は、休み休みに行って、ようやく山頂にたどりつきました。本当は途中でやめたくなったのですが、なんとかがんばれてよかったと思いました。今年は自分にとって嫌なこと、億劫なことをしようと思っています。しかし、自分のためだけにするというのではなく、神さまに喜ばれる人間になるために、心を新たにして、嫌なこと、今まで避けてきたことを新しい思いをもって一年間過ごしていきたいと思います。
 2節には、「あなた方はこの世に倣ってはいけません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」と記されています。人間の内側から起きてくる様々な欲望、また、高慢、虚栄心、自分の心が喜ぶことを神とする偶像礼拝、そういったことに支配されているのが「この世」であります。そのような「この世」に倣った生き方をしてはいけない、とパウロは言うのです。イエスさまを主と信じ、告白したあなたたちはかつてはこの世の者であったが、古い自分に死に新しい人間としてイエスと共に歩みなさい、と言われているのだと思います。クリスチャンと言っても、過ちを犯し、人を傷つけることもあります。しかし、クリスチャンは自分が不完全な罪のある人間であることを知り、その罪を神の前に日々悔い改め、神さまに喜ばれるように生きていこうとする人間なのです。そして、日々「心を新たにして」、神さまが私を変えて下さることを信じ、自分も変わろうとする人間なのです。
 このパウロの手紙は個人にではなくローマの教会宛に書かれたものです。5節には「キリストに結ばれて一つの体」と記されています。これは教会のあるべき姿を意味しており、一人一人の人間がそれぞれに与えられた異なった賜物を生かし合い、一つの体、一つの教会を作っていきなさい、ということであろうと思います。私たちは、新しい年2018年を迎え、心を新たにし、児島教会というキリストの体である共同体を、等身大の自分に与えられている賜物を生かし合って、生き生きとした教会を作っていかなければならないと思わされます。神さまが私たちと共にいて下さり、イエスさまの導きによって、古い私から新しい私へと必ず変えて下さると信じることが大切ではないでしょうか。
 新しい年、2018年を、心を新たにして、それぞれの業に励み、それぞれが新たなる教会の交わりを形成していく者でありたいと思います。         

2018年1月14日 降誕節第3主日 平島禎子牧師

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