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「子どものように」  マルコによる福音書10章13~16節

「子どものように」          マルコによる福音書10章13~16節
 
 今日の聖書の個所には、イエスさまが子どもたちを祝福されるということが記されています。イエスさまのところに子どもたちを連れて来た人たちを、イエスさまの弟子が叱ったということから始まっています。当時の社会において、子どもは存在価値が低いものでありました。弟子たちは、イエスさまがいよいよエルサレムへ行かれ、王になる方だと思い込んでいました。そのような偉いイエスさまのところに子どもを連れてくるというのは何事か、という思いをもって厳しく叱ったのであろうと思います。しかし、イエスさまはそのような弟子たちの態度を見て、憤られ、大変な怒りを覚えられました。そして、「子どもたちを私のところに来させなさい。妨げてはならない。神の国は、このような者たちのものである。はっきり言っておく。子どものように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」とイエスさまは言われ、子どもたちを抱き上げて、手を置いて祝福されました。
 当時の社会では子どもは律法を知らない者、神の前に功績を積めない者とされていました。大人の中には救われるにはどうすればいいだろうかと悩み、律法を守らなければならないと自分を縛って生きている人もいたことと思います。しかし子どもは宗教的な悩みも束縛もなく、素直に神さまを信じるということをなしていたのだろうと思います。マタイによる福音書18章4節では、「自分を低くして、この子どものようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。」というイエスさまの言葉が記されています。「子どものように」というのは「素直にへりくだって」ということであるのかもしれません。そのような子どもたちから大人は学ぶべきものがあるのかもしれません。
 イエスさまが「子どものように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」と言われた言葉を心に持ち、新しい年の歩みを始めて行く者でありたいと思います。


2019年1月6日 降誕節第2主日礼拝 平島禎子牧師

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