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『神は愛です」   ヨハネの手紙一4章16~21節

 児島教会創立72周年、おめでとうございます。今年はちょうど3月29日の創立記念日に礼拝をささげることができました。…中略…。
 これまで多くの姉妹兄弟たちが、そして教師たちが、人間的に見れば様々な破れや、弱さがあったとしても、また時には大変厳しい対立や、出来事があったとしても、神を信じて、そしてその神を愛し、信仰の友を愛して歴史を刻んで来たからこそ、今日があるのだと思います。
 今日の聖書には、2010年7月19日、献堂式記念の栞に書かれた言葉「神は愛です」が含まれています。
 ヨハネによる福音書とヨハネの手紙は内容的に通じるところが多いのですが、なんと言ってもそれは「愛」を中心に書かれているからです。
 21節には「掟」という言葉がありますが、その源泉は、ヨハネによる福音書13章に示されたイエスの愛であり、特に34節に「新しい掟」として「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と記されています。
 今、全世界が「恐れ」の中にあるように思われますが、18節にあるように愛には恐れがないのです。もちろん、この世を生きて行く以上、様々な問題に直面し、ときに戸惑うこともあります。しかし、そんな時こそ、私たちはイエスさまによって示された神の愛を思い出しましょう。神が私たちを愛して下さっているのですから、もはや何も恐れるものはないのです。
 そして20節にあるように、神への愛と友への愛は不可分です。それは福音書にも記されている通りです。神を愛し、隣人を愛して生きるのが、私たちクリスチャンの生き方です。
 最初に言いましたように、今日、児島教会は72歳の誕生日を迎えました。これまで神さまに愛され、ここまで歩みを導いて下さったことに心から感謝をし、新しく歩み出す、これからの歩みの上にも、必ず神の愛が注がれることを確信し、私たちも応答として、神を愛し、人を愛して、信仰の歩みを続けて行く者でありたいと思います。

2020年3月29日 教会創立72周年記念礼拝    笹井健匡牧師

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