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「契約の仲介者」 ヘブライ人への手紙8章1~13節

 旧約聖書の中で最も重要な契約とはモーセがシナイ山にて律法を授与された「シナイ契約」です。しかし、律法授与の後、イスラエルの民の多くは律法に反する悪を行ないました。預言者たちが出てきて真の神に立ち帰るようにと民を諫めても、異教の神に走り、律法を損なうことをしてしまいます。民の側から契約破棄をしたと言えるのではないかと思います。

 今日の聖書の後半(8章8~11節)は、エレミヤ書31章31~34節までの引用です。「新しい契約」の預言と言われています。「新しい契約」は人間の外にある板や書物に書かれたものではなく、「人間の思い」に「人間の心」に記されるものだと言うのです。やがてそのような「新しい契約」が到来するのだとエレミヤは預言したのです。

 8章1節から6節までには、大祭司であるイエスさまについて記されています。祭司は供え物といけにえを神に献げるのが務めでした。イエスさまは十字架につけられ、人間としての苦しみを苦しみ抜かれ、息を引き取りました。この十字架にかけられたイエスさまこそが、最初で最後の真のいけにえだったのではないかと思います。そのイエスさまという犠牲、いけにえによって、心打たれ、イエスさまを信じるようになった者すべてに罪の赦しが与えられるようになったのです。しかし、十字架ですべては終わりませんでした。イエスさまは3日目に復活されたのです。復活の主イエスが弟子たちに現れ、イエスさまを裏切ったという罪を赦されたからこそ、新しい契約としての十字架と復活の福音が与えられたのではないかと思います。新しい契約は、エレミヤの時代から約600年後に、イエス・キリストによって成就したのです。イエスさまは新しい契約の仲介者として、新しい契約において、私たちに救いの道を示してくださっているのです。

イエスさまは契約の仲介者として、私たちの前に現れてくださいました。新しい契約をイエスさまは私たちに下さいました。私たちは新しい契約の下で、活き活きと生きていくことができるのです。新しい契約の仲介者であるイエスさまを見上げて、自分の思いをイエスさまを通して神さまに祈って歩んでいくことができるのです。教会の礼拝において、目には見えないけれども、主イエスが礼拝そのものをとりなしてくださっている、仲介者として、礼拝を神さまに献げてさせてくださっている、ということを思う者でありたいと思います。

 私たち一人一人、新しい契約の仲介者である主イエスに聞き、神さまに喜ばれる歩みをなしていく、聖霊に導かれて歩んでいく、そのような者となれるよう、祈る者でありたいと思います。


      2022年11月13日 降誕前第6主日 平島禎子牧師


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