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「愛の花」  ルカによる福音書12章27節

 今年も花の日礼拝を迎えました。病院や施設の訪問はできませんが、その分、心からの祈りの花束を届けたいと思います。
 説教の準備をしている時、ふとミルトスが思い浮かびました。…中略…。
イザヤ55:13は、いわゆる第2イザヤ最後の言葉です。バビロン捕囚という
イスラエル最大の危機の中で、必ずふるさとに帰れることを人々に辛抱強く語った預言者は、最後に神の祝福のしるしとしてミルトスが生え、それは永遠の記念となると言ったのです。
 ふるさとに帰り、神殿を再建し、再出発するイスラエルの民を励ましたのが、ゼカリヤです。彼は8つの幻を見ますが、その第1で、谷底のミルトスの林を見るのです。当時どん底だったイスラエルの民、しかしそこから必ず神さまはもう一度引き上げて下さる、という強い信仰が預言者ゼカリヤにはあったのだと思います。ミルトスは言わば復興の象徴でもあったのだと思います。
 そういう意味では、ミルトスの花は、神の愛の花ということができのかも知れません。
 今日の聖書でイエスさまは野原に咲く名もなき花を、栄華を極めたソロモンよりも着飾っている、美しい、と言われました。神さまはその野原に咲く花に、愛を注ぎ、美しく装ってくださるのです。
 美しい花々は、神の愛を受けて、精一杯その命を輝かせて咲いているのです。
まして私たち人間には、さらに大きな愛を注ぎ、守り、導いて下さっています。花々に負けないように、私たちもそれぞれに神さまから受けた愛を糧として、花を咲かせていきたいと思います。
 特に、不安や、混沌が世界を覆っているこの時、世の光とされた私たちは、まわりの闇がどんなに暗くても、そこに光を放つ、神の愛の花を咲かせて、生きて行く者でありたいと思います。

        2020年6月14日 花の日礼拝(聖霊降臨節第3主日)笹井健匡牧師

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