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「信仰とは」  ヘブライ人への手紙11章1~3節

 今日は礼拝後、三宅八重子姉の納骨式が行われる予定でしたが、台風のため次週に延期になりました。
 八重子さんについては、皆さんの方が長い付き合いであり、いろいろな思いを持っておられるのではないかと思います。私の中に強くあるのは、一言で言えば「信仰の人」です。訪問すると結構長い時間いろいろとお話をしてくださいましたが、その根底にはいつも「信仰」がありました。
 「こころの友」10月号には、生き方の土台としての「信仰」を持とう、ということが書かれていました。まさに八重子さんの生き方そのものでした。
 今日の聖書はアポロあるいはその関係者が書いたと言われるヘブライ人への手紙です。新約聖書の中でも個性的な書簡ですが、とりわけこの11章は、読者の心を揺さぶり、その信仰を奮い立たせたのではないかと思います。
 私たちクリスチャンは「信仰」について一生悩み、考え、問う人生を送るのかも知れません。なぜなら「信仰」とは「見えない」からです。しかしこの著者は世界は、「見えないもの」すなわち神の言葉によって創造され、そして信仰者はその「見えないもの」を信じ、そこから希望を持って生きて行く存在だと言っているのです。4節以下には旧約聖書に登場する「信仰者列伝」が記されています。実際には、さらに雲のように多くの名もなき信仰者たちが存在しました。そしてその歩みの延長線上に、今、自分たちはいるのだと言っているのです。35節以下には厳しい迫害についても触れられていますが、それでも信仰者たちは、自らの信仰を貫き、未来を、また天を見据えてその生涯を全うしたのです。
 今は違う意味で、大変な時代です。「見えない」信仰をしっかりと持って生きて行くとことは容易ではありません。しかし、そんなとき、天の先達たちの信仰が私たちを勇気づけてくれます。地上の信仰の友は少なくなっても、その分天上の信仰の友は多くなっているのです。そして天から私たちを励まし、見守っていてくださっていると私は思います。
 天上での再会を楽しみにしながら、その時に笑って「その後」を報告できるように、互いに助け合いながら信仰の道を歩んで行きたいと思います。

2018年9月30日 聖霊降臨節第21主日 笹井健匡牧師

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