• 記事検索

RSS

「旅 人」 ペトロの手紙一2章11~12節

説教題「 旅 人 」           ペトロの手紙一2章11~12節
 
 私の趣味は旅行です。しかし牧師になってからは、職業柄、あまり旅行に行くことはなくなりました。最近は、年齢のせいもあり、いよいよ旅行に行かなくなりました。もちろんコロナもあります。なので、無趣味人間のようになってしまっています。何とか工夫したいと思っています。
 しかし考えてみれば人生そのものが「旅」のようなものです。特に信仰者の私たちにとっては、パウロがローマの信徒への手紙(11:36)で言っているように、そして今日の聖書にあるように、この世は仮住まいの地であり、私たちは旅人として、神さまのもとからこの世に来て、やがて生きるべき人生を生き切ったならば、また神さまのもとに帰って行きます。
 しかし今日の聖書が教えるように、旅人には旅人としての「マナー」というか「在り方」があるように思います。自分自身としては、この世の様々な誘惑に打ち勝ち、できる限り良き旅を続けて行くことが大切だと思います。そのために常に神さまの愛、イエスさまの愛を、そして信仰の友の愛を感じて生きることが重要なのかも知れません。
 そして、その自分の生き方、旅人としての在り方が周りの人々の救いにも関わって来る、と今日の聖書は教えます。生きている時には、非難し、悪口を言っていたとしても、しかるべき時には、その人たちも神をあがめることができる、というのです。この時代では終末の時が想定されているわけですが、終末に限らずとも、自身が神を信じ、愛の中を生きていれば、周囲の人の心の深いところに、きっと神さまの栄光が届くのではないかと私は思います。
 しかし実際には、現実のこの世を生きる上で、大変な経験をすることも多々あります。そういうときこそ、私たちは根源的には仮住まいの身、旅人であることを思い起こし、神さまの方をしっかりと見つめて、自らの道を信仰をもって歩んで行きたいと思います。

           2020年9月20日 聖霊降臨節第17主日礼拝 笹井健匡牧師

コメント
name.. :記憶
e-mail..
url..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):