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「人を生かす主」 コリントの信徒への手紙二3章4~6節

 今年もアドベントを迎え、クランツのロウソクに一つの灯りがともされました。これを見るたび、自分のそれまでの歩みを照らし出されるような気持ちになります。クリスマスがやって来る、といううれしい気持ちと共に、イエスさまを迎える準備をしていかなければ、と思わされます。そして自分はこの一回り、神さまを信じて、心から生き生きと輝いて生きている人だっただろうか、それとも…といろんな気持ちが思い出とともによみがえります。
 今日の聖書、4節には「このような確信」と書かれています。前の部分を何度読んでもはっきりしませんが、福音(新しい契約)は、私たちの心に(石の板ではなく)書きつけられている、というような意味でしょうか。つまり文字や板という外側にある物質ではなく、私たちの心に、魂に、福音は刻まれていると言っているのだと捉えられます。
 パウロはもともと律法を熱心に学んで実践していました。しかし復活の主と出会ってからは、それまでとは180度方向転換し、迫害者から伝道者へと変えられて行ったのです。
 私たちもそれぞれの人生の中で、大きな方向転換を経験することがあるかも知れません。クリスチャンになったこともその一つだと思いますが、いずれにしても、それまでまるで死んでいるかのような存在だった者が、生き生きと輝いて生きるようになる、そういう、本当の意味での人を生かす力を経験することは、人生の最大の喜びかも知れません。
 イエスさまは、出会った人々を、真に生きる者へと変えて行かれました。クリスマスまでのアドベントの過ごし方は人それぞれあると思いますが、一日一日イエスさまによって新しくされて行く、新たな気づきを与えられて行く、そんな歩みをできればいいなあと思います。
 神さまの方から、一方的に与えられたクリスマスの恵み、私たちを真に生かす救い主イエス・キリストのご降誕の日まで、それぞれの歩みを、静かに、しかし確実にすすめて行く者でありたいと思います。

           2020年11月29日 アドベント第1主日礼拝 笹井健匡牧師

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