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「宇宙の主」 ヨハネによる福音書1章1~5節

 11月の下旬に山形のある牧師の方から一冊の本が送られて来ました。その題名が「汝を宇宙の主につなげ」でした。以前から宇宙時代の今日、もっと宇宙を意識した信仰へと成長するべきでは?との思いをもっていましたので、さっそく使わせていただきました。11月29日(日)アドベントの始まりを告げるかのように、西日本で「火球」が観測されました。宗教改革から500年を経たプロテスタントの私たちですが、そろそろ「変わらないために、変わり続ける」、という言葉があるように、新しい変化を必要としているのかも知れません。
 今日の聖書は、ある意味イエスさまを宇宙的大きさで捉えていると言えるかも知れません。神と共にあった言が、光となってこの世に来られた、それが私たちの救い主イエス・キリストであると書き出されています。
 私たちがふだん考える、あるいは思い描くイエスさまは、一言で言えば「友」なるイエスではないでしょうか。福音書には、同時代の律法学者たちとは一線を画する、多くの人の友となり、また最後の日々では、弟子たちを「友」と呼ばれた(ヨハネ:15:15)イエスさまの姿が記されています。讃美歌でも私たちは好んで「友」であるイエスさまを賛美しているように思います。もちろん、そこにイエスさまの救い主としての神髄があるのだと思います。そしてだからこそ神が愛であることを知ることができたのだと思います。
 しかし、そのイエスさまは、友であると同時に、宇宙の主でもある、というのが大切な点なのではないかと思います。ふだんの信仰生活で忘れがちな面、この宇宙的な存在としてのイエスさまを、このアドベントのとき、少し心に抱いて歩んでみるのも新しい発見があって、いいかも知れません。
 これから人類の歩みの先にどのようなことが待ち受けていようとも、私たちの信じる救い主イエス・キリストは、友であると同時に宇宙の主でもあります。そうであるなら、私たちは何も恐れることはありません。
 今年もそのイエスさまが私たち一人ひとりのところに誕生してくださいます。そのための準備、私たちの心を愛で満たし、心の飼い葉桶を暖かくして、イエスさまの誕生を待ち望みながら、このアドベントのときを歩んで行く者でありたいと思います。

            2020年12月6日 アドベント第2主日礼拝 笹井健匡牧師

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