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「天からのギフト」 コリントの信徒への手紙一12章4~11節

 ペンテコステおめでとうございます!聖霊はいろんなふうに例えられます。「風」や「火」のイメージが強いですが、「雨」もあります。今年は梅雨の中でこの日を迎えたので、雨が一番強く感じられる気がします。

 雨は、天から降り注ぐ恵みです。もちろん多すぎると困りますが、適度な雨は多くの生きとし生けるものにとって、その命のために大変重要で、必要不可欠なものです。

 同じように、私たちが豊かに生きて行けるように、聖霊は多くの賜物を与えて下さいます。8節以下には「知恵」「知識」「信仰」「治癒力」「奇跡」「預言」「異言」等の、当時の教会で重要だったものが列挙されています。

 現在の教会ではどうでしょうか。例えば「信仰」「愛」「祈り」「司会」「奏楽」「伝道」「奉仕」「問安」「とりなし」等々、挙げればきりがありません。しかし大切なのは、11節にあるように、これらはどんなに、いろいろ、であろうとも、同じ聖霊の働きであり、そしてそれは天の計画通り、一人ひとりに与えられているということです。賜物に上下や大小はありません。みんな違って、みんな素晴らしいのです。

 残念なことに、この違いが、争い、たたかいのもとになっていることがあります。聖霊を信じていると言いながら、賜物が騒動のもととなっているとしたら、何をかいわんや、です。

 7節にあるように、一人ひとりに異なる霊の賜物が与えられ、その働きが現れるのは、全体の益となるため、です。たくさんの、異なる楽器が集まり、一つの交響曲を演奏するのです。それぞれの違いは、大きなハーモニーとなって、より美しい世界を実現することができるのです。

 賜物は、天からのギフトです。ギフトにはプレゼントの意味の他に、天からの才能といった意味があります。神さまがご計画にしたがって、そして何より、私たち一人ひとりをこよなく愛されて、それぞれに最も良きギフトを与えて下さっているのです。

 天からのギフトを生かし合い、共鳴し合って、神さまをほめたたえ、イエスさまに従い、そして聖霊の導きのままに、信仰の歩みをすすめて行く者でありたいと思います。

 

2021年5月23日 ペンテコステ礼拝 笹井健匡牧師


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