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「家の教会」 使徒言行録2章43~47節

 ペンテコステによって、ペトロを中心とした120人ほど(1:15)の集団に3000人ほど(2:41)の仲間が加わり、教会が誕生しました。

しかし初めからユダヤ教の会堂のような建物、わたしたちがよく知っているような教会があったわけではありません。今日の聖書は最初の頃の様子をよく伝えてくれています。

 教会が誕生した、といっても、それはイエスをキリストと信じる集団が誕生したということで、違う神を信じる集団が誕生したのではありません。同じ神を信じていたのです。そこからキリスト教の新しいあり方が少しずつ誕生していったのです。

 一番最初は、同じ神を信じる礼拝を、毎日神殿で行っていたのです。そしてもうひとつ、家ごとに集まってパンを裂き、一緒に食事をし、神を賛美していたのです。そしてこれが地中海世界に広がっていったのです。やがて後者の、家での集会が、キリスト教の礼拝となり、そこが教会となっていったのだと思います。家の教会、の誕生です。

 現代でも、同じようにして、教会が誕生し、成長していくケースは多いのです。

児島教会もそうです。いろいろな家庭において礼拝が続けられ、そしてそれが、やがて会堂が建築されることになっていきます。

家の教会に集まっていた人たちはどんな感じだったでしょうか。先週来られた脊山姉の、礼拝後の挨拶を聞いていて、その当時の情景が思い浮かびました。もっとゆっくりお聞きしたかったです。おそらく約2000年前の家の教会も、あの頃の児島教会と同じように、熱く、楽しい、主にある交わりがなされていたのではないかと思います。

 ペンテコステに、約2000年前の教会の誕生を想起すると共に、児島教会の誕生を思い起こすようにと、神さまが脊山姉を送ってくださったのかも知れません。

聖霊の風を受けて、心を熱く燃やされ、初代教会の伝道を心に思いながら、今の時代、わたしたちの児島教会の歩みを、主に導かれながら、共にすすめて行く者でありたいと思います。

 

  2023年6月4日 聖霊降臨節第2主日礼拝 笹井健匡牧師


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