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「非戦社会」 ヨハネの手紙一5章1~5節

 今年も8月を迎えました。昨年以上にさらに暑い日々に、身も心も折れそうになりますが、平和への思いだけは忘れずに、この厳しい日々を乗り切って行きたいと思います。

 2日(金)のNHK朝ドラで、主人公の相手役の男性が戦争責任告白をしました。まさか、の驚きとともに、なるほど、という思いをしました。

 私たちが信じるイエスさまは、愛のお方であり、あらゆる罪を許される方です。平和についていろいろと思い巡らす時、「剣を取る者は皆、剣で滅びる。」(マタイ26:52)と言われたこと、そして生涯を通して、すべてを許す愛の業を貫かれたことを思い起こします。

 今日の聖書の見出しには、「悪の世」とあります。これは「戦いの世」とも言い変えることができるかも知れません。「力」を信じ、「力」に依り頼み、「力」を求めて生きる、そんな人間の世はいつまで続くのでしょうか。「力を捨てよ、」と聖書(詩編46編)は教えています。

 イエスさまの大きな愛の視点は、ヨハネ福音書から、ヨハネの手紙に脈々と受け継がれています。神から生まれた者は、同じように神から生まれた他者を愛すると教え、それを神の掟と表現します。神の掟とは互いに愛し合うことです(3:23)。これはヨハネ福音書13章34節から来ています。

 ヨハネの教会には、大きな内部抗争があったようです(2:18以下)。分裂の危機にあった教会に対して、手紙の著者は、もう一度原点であるイエスさまの教え、互いに愛し合いなさい、に立ち返るように促しているのです。そしてその歩みをして行くことが、この世に打ち勝つことになると言うのです。

 戦後79年が経過しました。いつまでもこの、戦後が続くように祈りたいと思います。そしてイエスさまが、その尊い犠牲と、大きな愛で示してくださったように、許し合う社会が、戦いを選ばない非戦社会がこの地上に実現して行くことを、信仰を持って、熱く祈って行く者でありたいと思います。

 

2024年8月4日平和聖日(聖霊降臨節第12主日)礼拝 笹井健匡牧師


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